
ブナの原生林

ブナは北海道北南西部から九州の大隅半島まで生息する落葉樹で、200年〜250年生きるといわれています。
日本に分布しているのはイヌブナとブナの2種類ありますが、冬の寒さが厳しい白神山地に生息しているのはブナです。
ブナは春に新芽が伸び、葉がつくとともに花が咲きます。雌花は風により運ばれてきた雄花の花粉によって受粉します。周辺に同じ種類のブナの木が数多く生息していなければ受粉が難しいのですが、白神山地には縄文時代から手付かずのブナの原生林が広がっています。 白神山地は子孫を残していくには好条件の場所なのです。
白神の象徴 - マザーツリー

ブナの寿命は200年から250年といわれますが、津軽峠にある「マザーツリー」と呼ばれているブナの巨木は、推定年齢400年といわれています。
この幹周り4.65m、胸高直径1.48m、樹高30mにもなるこ のブナの巨木は観光スポットの一つになっています。
貴重なブナの実

昔からブナの実は「ブナの実一升、金一升」といわれるほど大事にされてきました。ブナは成長が遅いため、地面に根を下ろしてから約50年から60年かけて初めて実をつけます。そしてその後は5年に一度しか実をつけません。
秋になると、このブナの実は“森の恵み”となり、白神山地に生きる動物たちの貴重な食料となります。動物たちに食べられずに地上に落ちたブナの実は、厳しい冬を乗り越え遅い白神の雪解けを待ちます。そして春には新しい命を誕生させていくのです。


