白神山美水館

白神の森の動物たち

世界自然遺産白神の森の動物たち

白神山地には、たくさんの動物たちがすんでいます。その仲間たちの一部をご紹介します。

クマゲラ

1965年5月12日に天然記念物に指定された大型のキツツキ科の鳥(キツツキ科でもっともクマゲラに近いキタタキは絶滅)で、漢字では熊啄木鳥と書きます。

北海道と東北の一部に住む日本最大のキツツキで、体長は約45cmほど。全身が黒く、オスは頭頂部、メスは後頭部のみが赤くなっています。約6cm ほどの硬いくちばしを使い、ブナの木に楕円形の穴を造り、そこで生活をします。白神山地 のクマゲラはエサ場、ねぐら等生活のすべてをブナ林とともに共栄しています。

クマゲラは4月から6月頃にかけて繁殖しますが、生息数が極端に少なく、更に警戒心が強いためほとんど見かける事はできません。白神山地では1983年に初めて営巣が確認され、今では白神山地のシンボル的存在となっています。

ニホンカモシカ

日本のみに生息し、特にブナなど落葉紅葉樹が広く分布するところで生活してます。
名前からするとシカの仲間のようですが、ウシ科のヤギに近く、普段は単独で生活しています。これは単独で生活する方が天敵から身を守りやすいためだ、といわれています。 ただ、例外としてペアの場合子供を連れて生活している時もあります。

ニホンカモシカは昔から狩猟の対象で、生息数も少なくなり心配されていましたが、1955年に国の特別天然記念物に指定され、現在では保護されています。

ニホンツキノワグマ

クマは大型の哺乳類で、日本ではエゾヒグマとニホンツキノワグマが生息しています。白神山地に生息しているのはニホンツキノワグマです。 胸に三日月形の模様があるのが最大の特徴で、森林の伐採等により全国的に生息数は減少していますが、白神山地では森の一番大きい住民として生活しています。
秋のブナの実が好物といわれいて、冬は5ヶ月から6ヶ月ほど何も食べずに穴ごもり(冬眠)をします。

ニホンザル

人に近い哺乳類で、日本だけに生息し、普段は数十頭の群れを作って生活しています。

白神山地に生息するサルはオナガザル科のサルで、下北半島の北限のサル(天然記念物)と学術的に同様といわれています。
白神山地のサルは、一般のサルとくらべて体・体重・体毛が 密生しています。これは、白神の厳しい冬に適応するためと言われています。吹雪が何日も続く間、身を寄せあい、遅い春を待つのです。

イワナ・ヤマメ・鮎

森のダムと言われるブナ林から湧き出す水は、生き物に潤いを与えるだけではなく清らかな清流となり、縄文の昔からイワナ・ヤマメ・鮎など数多くの魚たちに変わる事のない水を与えてきました。

中でも、白神山地を源流としている赤石川に棲息するアユは体の一部が黄金色の「金アユ」といわれ、全国でも数カ所にしか棲息していないといわれています。

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